KDDI さんの Firefox OS 端末 Fx0 発表会のハッカソンに参加しました
12月23日に開催された、KDDI さん主催の Firefox OS ファンミーティング「au Firefox OS Event」のハッカソンに参加させて頂きました。国内初の商用 Firefox OS 端末「Fx0 LGL25」が発表されたイベントです。
ハッカソンとはいっても通常とは異なり、ほぼ1ヶ月前に参加者にお声がけをいただき、色々と事前に準備を進めつつ当日に仕上げるような形式でした。私も含め、参加者のほとんどは Open Web Board のハンズオンに参加したメンバーです。
私達キツネダイチームは、ルンバで自走するフォクすけを中心に、次のような要素を組み合わせた発表を行いました。
- ルンバを Firefox OS スマホで遠隔操作(ラジコンモード)
- Firefox OS スマホのカメラでマーカー認識し、ルンバをそちらに走らせる(自動走行)
- 自動走行中に Open Web Board に繋いだスピーカーからフォクすけの鳴き声を出す
- ルンバ底面に貼り付けられた Firefox OS スマホで床の NFC タグを読み取り、それに連動してモニターの映像をアニメーション
- 吊り下げカメラで撮影したフォクすけ映像にアニメーションをオーバーレイした AR 的演出
発表の雰囲気は GIGAZINE さんのこちらの記事でご覧頂けます。
学芸会の出し物のように見えたかもしれませんが、これらのほとんど全てが Firefox OS の Web 技術で実現されているのが、この発表の意義だと思います。ルンバへ USB シリアルで接続する部分こそネイティブのプログラムで実装していましたが、その他の部分は全て Web アプリで実装しました。アニメーションや AR 的な画像のオーバーレイ表示もブラウザ上で実行されています。
ルンバ周りは本間さん、マーカーの画像認識やアニメーションは若狭さんが担当されました。なので、私はフォクすけの鳴き声を出す部分や Firefox OS スマホでマーカーを表示するアプリといった、周辺部分を拾って実装してました。とはいえ、Open Web Board でホーム画面アプリを作るノウハウだとか、マーカーアプリは wake lock でスクリーン OFF にならないようにしたりだとか、地味に Firefox OS の小技を駆使してました。
事前のリハーサルもあったものの、その時はまだ実装中でほとんど実際の動作確認は行えませんでした。そのため、ほとんどぶっつけ本番で望み、床下の金属等に影響を受ける NFC 読み取りや会場照明の影響を受けるマーカー認識に不安を覚えつつも、何とか動いてくれて、お見せしたかった内容はできたと思います。
キツネダイチームの皆様、シナリオ調整などで何度も夜遅くまで集まったり、持ち帰りで作業したり、お疲れさまでした。一見バラバラで動いているように見えつつも各自やるべきことをやっていて、全てのパーツを組み合わせたらしっかりハマる感じの、良いチームだったと思います。
そして何より、KDDI のご担当の方には本当にお世話になりました。時には朝早くから夜遅くまでお付き合いいただき、必要なものがあればすぐに調達していただきました。色々申し訳なく思いつつも、非常にありがたかったです。
これからも Fx0 や Open Web Board といった Firefox OS 端末で何が作れるのか、色々と試していきたいと思います。